シュルレアリスム実践メモ

学問としてシュルレアリスムを学ぶ管理人が(体を張って)シュルレアリスト・アート、ゲームを実行するブログです。シュルレアリスム初心者から専門的に学ぶ人まで楽しめるようにしたいとおもいます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ダリ-ダブル・イメージと偏執狂的批判的方法-

            ダリ
-ダブル・イメージと偏執狂的批判的方法-


9月23日から上野の森美術館で、ダリ回顧展開催!!
っつーことで、にわかダリファン(?)のLushyです。(むしろ再熱?)
爆笑問題の太田光がダリ髭つけてプロモーションやってますが、CMがオンエアされてしまうほどの展覧会って今まで何回あったでしょうか。
こりゃぁ、かなり期待大ですよ。以前はスペインのダリ美術館で30分しか見られなくて悔しい思いをしましたが、リベンジの機会を(シュルレアリスムの)神は与えてくれたようです。

まぁ、3回は軽く行きたいですね。(←見え張りすぎ)

なので、それに向けてばっちり予習をしておきたいところです。
さて、ダリに関する文章を読むと、必ずといってイイ程でてくるのが
「ダブル・イメージ」そして、「偏執狂的批判的方法」
今回から2-3回かけて、その辺をカバーしていきたいと思います。

まず、ダブル・イメージとは?
見方によって別の物に見えるイメージのことを指します。
騙し絵(Trompe-l'œil)に良く見られる手法ですねー。
簡単に言えば「壁の染みが人の顔に見える」とかゆーヤツもそう。
アイディア自体はダリが発明したものではないです。
古いものではアルチンボルドや歌川国芳の顔絵などもありますし。
有名なものではコレとか。

old/lady

義母と嫁 老婆の横顔と若い女性の後ろに振り向いた姿に見えます。


ー自分でも書いてみましたー

↓クリックで大。
fish
崩れる橋・沈んでいくボート・整列するうつむいた人影


granpa2

Grampa

(実践をもくろむ人へ:3D下敷き(わかるかな)を見る要領で、ぼーっと何かを見ていると「あ、コレ、●●に似てる!」という事があるので、すかさずスケッチorスナップ、輪郭を鉛筆でなぞります。
ポイントは「ひらめき→調節」「大きな部分→細部」)

こちら、中学美術教師の松永さんのブログで騙し絵の授業レポートが見られます。
こんな楽しい授業増えてほしいですねー。


さてダブル・イメージ(多義絵とも)については知っている人も多いと思いますが「偏執狂的批判的方法」とは一体何なんでしょうか?(長すぎて漢字打つの面倒になってきた;)

【“ダリ-ダブル・イメージと偏執狂的批判的方法-”の続きを読む】
スポンサーサイト

気になる映画:Tideland

最近話題(?)のローズ・イン・タイドランド

ギリアム版アリスってことで激しく気になっています。

泥男の恐怖とか。

首だけの指人形とか。


カップルで見るのも友達で見るのもギリギリな感じのこの映画、どういう客層の人が来ているんでしょうか。


恵比寿と新宿でしかやってません。アートシネマ扱い!?


tideland


見たら見たでシュヴァンクマイエルのアリスと比べてしまいそうです

テーマ:映画情報 - ジャンル:映画

川村記念美術館

川村記念美術館 103室はヤバイ。

だいぶ前の話なんですが、千葉の佐倉にある川村記念美術館に行って来ました。
川村記念美術館は主に西洋の近現代美術を扱っている所で、シュルレアリスム部屋なんかもあったりするんですが、イチオシはこれ!

Joseph Cornell 部 屋 !

箱 が 7 つ も !うわぁーい!
【“川村記念美術館”の続きを読む】

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

Found Object 7

Found Object 7
散歩中見つけた変なもの

couple1


ベンチに座るカップルの後姿 【“Found Object 7”の続きを読む】

Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ

Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ

            ー実践編ー


だいぶ間が空いてしまいましてすみません。

トランプシリーズの最後は「1」のカード、「Death」です。
11、12、13がそれぞれ緑、青、赤だったので「1」は白黒シルエットにしてみました。

dawn ades

Dawn Ades 教授はシュルレアリスム研究の母、ってことで外せません。
メッシュがチャームポイント。 【“Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ ”の続きを読む】

テーマ:デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ

Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ

            ー実践編ー


まだまだ続いています、シュルレアリスト・トランプ。
今日は13の絵札を載せます。
ピエロが最強だったら面白くない?(By 841さん)」ってことでキングの座はクラウンに取って代わられました。
カラーはずばり目に悪い

クラウン紹介


dali

Dali のシュルレアリストグループでの特異さの理由の一つとしてそのパフォーマンス性があげられますが、ブルトンの破門宣告にも動じなかった彼はまさに「帝王」を超えた道化でしょう。


mcdonald

McDonald には何の恨みもありませんが良くこんな怖いキャラクターを起用したな、と思います。ピエロとハンバーガー…何の共通点があるというのでしょう。
人工着色料?
【“Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ ”の続きを読む】

テーマ:デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ 実践編

Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ

            ー実践編ー


こんにちは。今日は友達に会うついでに銀座の画廊めぐりに行ってきました。青木画廊七戸 優がお目当てだったんですが他にも箱物オブジェやら、ベルメールっぽいドローイングやら興味をそそるものがたっぷり。
前々から欲しかった箱少年をお買い上げでご満悦です。


さてさて前回に引き続いて、カード製作です。
今回は数字の12に当たるカードですね。クイーンではなく「戦士」(Warrior)にしてみました。といっても、肉体派は一人もいません…どっちかというと、戦闘的な姿勢を持った人たちってことで辻褄合わせといて下さい。
アクセントカラーは


svankmajer

シュヴァンクマイエル ははずせないです。戦闘的シュルレアリスト。




marx

マルクス は経済学者ですが革命的思想を持った哲学者でもありました。
未だに世界に大きな影響を与え続けています。


【“Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ 実践編”の続きを読む】

テーマ:デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ 実践編

Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ

            ー実践編ー


トランプに変わるオリジナルデッキ作成ってことで、まずはスート(ハート・ダイヤ等に相当するもの)とその意味を考えます。

結果決まったのは、

砂時計 (永遠)
 (審判) 
 (破壊)
 (真実) 

これなら絵柄も単純なもので済みそうです(オイ)

2-10までは普通にこのシンボルをその数だけ並べるものとして、11、12、13とエース(1)を絵札とします。

今回は11の(Jackにあたる職業)絵札をのせてみました。
ずばり11は、Scholar(学者)
彼らはJackとは違い頭で戦うんです。というか何か体力が無さそうな人ばかり;

bataille
バタイユ は外せません。
砂時計組はシュルレアリスト、
というかシュルレアリスムについての考えを書いている人たちが集まりました。

hawking

ホーキング博士。世界一頭がいい人だと信じています。


【“Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ 実践編”の続きを読む】

テーマ:デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ

Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ

1940年、ブルトン、エルンスト、ブラウナーら多くのシュルレアリストはアメリカ亡命のためにマルセイユ港に溜まっていました。何ヶ月にも及ぶヴィザ待ちの期間中、不安と退屈に襲われた彼らはトランプ遊びに興じるのではなく、オリジナルトランプを一揃い作ってしまったのでした。


原画がこちらで見られます。

Robert Delangladeによって書き直されたヴァージョンはこちら

基本的には私たちが知っているトランプと同じ作りですが、彼らは絵札とスートも作り変えてしまったんですねー。

King → Genius(天才)
Queen → Siren(サイレーン)
Jack → Magus(魔術師)

「王が一番偉いなんて決めたのは誰だ?」

スートはハート、ダイヤ、スペード、クラブの代わりに、
炎、(黒い)星、車輪(血つき)、そして鍵穴です。やっぱり黒と赤に分かれてます。特徴は、それぞれのスートに意味があることですね。

炎=愛
星=夢
車輪=革命
鍵穴=知識


と、こんな感じでタロットカードの流れも汲んでいます。
(「マルセイユ」っていうのはカードが作られた場所でもありますが、有名なタロットカードにマルセイユ・デッキ(セット)というものがあります。)

3ランク×4スート…つまり12枚の絵札にはシュルレアリストと関係の深い、もしくは影響を与えた人物達(実在・フィクション問わず)がそれぞれ描かれています。

夢診断のフロイトは星のスート、錬金術師のパラケルススは鍵穴のスート、という具合に人物はスートの象徴とあうように配置されています。

内訳はこんな感じ↓

【“Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ”の続きを読む】

テーマ:作品 - ジャンル:学問・文化・芸術

間繋ぎ作品集

間繋ぎ作品集

みなさま こんにちは。
今、取り組んでいるシュルレアリストゲームが完成するのにちょっと時間が要りそうなので、過去のExquisite Corpseを間繋ぎ作品集としてUpします。


グループ①シュルレアリスムのシの字も知らないパンピーをそそのかして描かせたもの

weepinby

ウィーピンビーの樹

「優美な死骸」は大抵、美術史を勉強するメンバーとやるんですが、たまに他の人を巻き込みます。なかなか意外な発見ありで、刺激をもらってます。
↑の上半分は同じ大学の西君によるものです。
スポーツ科学を学んでいるせいか、無駄に人の体がうまいです


london


↑の上半分は蟻沢君の描いたロンドンだそうです。


ロンドンです。

ええ、誰が何と言おうとも。

完璧なまでに抽象化(?)されたロンドン塔、二階建てバス、ロンドン・アイ(観覧車)に
マッソンも裸足で逃げ出しそうです。



birthday EC


誕生日に描いてもらった(というか描かせた)Exquisite Corpseです。
確か4人でやったはず。ですが誰がどこを書いたのか忘れてしまいましたゴメンナサイ。
ピッタリ人体に仕上げってマスネ。
でも皆病んでるな。
【“間繋ぎ作品集”の続きを読む】

テーマ:作品 - ジャンル:学問・文化・芸術

絵画の新解釈2

「絵画」「解釈」などの検索ワードで来てしまった方、申し訳ないですがこのエントリはまっとうな絵画分析とは全く関係ありません。シュルレアリストゲームです。純粋な暇つぶしから生まれたものであり、遊びです。

絵画の新解釈2

前回はオリジナルの絵を使いましたが、今回は既存の、しかも有名どころでやったら面白いんじゃないかということで、早速やってみました。(遊び方が分からない人は前回参照)

相方841さんが選んだのは超有名・ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」

venus


海の泡から生まれた美の女神ヴィーナス(A)は貝(B)の船にのって、島へ上陸します。西風の神ゼフィロスの送る息吹(D)が船を推し進めています。彼らの周りには愛の象徴、バラの花(E)が。島に着いたヴィーナスはローブ(B)を用意している妖精に迎えられます。

一方、絵を見ずに書いた私の新解釈は… 【“絵画の新解釈2”の続きを読む】

絵画の新解釈(偽lugubrious game)

視覚で楽しむ」と「言葉で楽しむ」に加え「Re-inventing the world」という項目追加しました。
(これもバイブル A Book of Surrealist Gamesの目次のまねっこですが…。)
このカテゴリーでは、今では身近で当たり前になっていることを基にして新しくそれを作り直してみる、ということをやってみます。

絵画の新解釈ゲーム

ダヴィンチコードが上中下巻だったと知らず、中巻から読んでしまったLushyです。
最後の晩餐の福音書記者ヨハネがマグダラのマリアだという説で(しかもキリストとお出来になってらっしゃるという設定)、カソリック関係者とひと悶着あったみたいですが、まーどうせフィクションだしイイんじゃないでしょうか。
なんて言ったところで教会は納得しないでしょうね。どうしたって世間の目は変わると思うから。

私達は「専門家」のいうもっともらしい「解釈」や「象徴」にどうしたって弱いです。謎めいたものを愛しますがそれと同時にその答えを知りたいわけです。
絵画の解釈や象徴学についての正当性は未だに議論がされています(特にフロイトがらみは…)
でも駆け出しの私なんかは権威ある研究者や、一番最初に読んだセオリーにかたよったりします(雛か)。精進せんと;

さて今回は、そんな解釈や象徴学を逆手に取ったゲームをご紹介。
批評家または研究者になったつもりで、絵に解釈をつけていきます。
ただし、その絵は見ないで…。


-HOW TO-
必要人数:2人
一方が絵を描き、(または任意の絵を選ぶ)適当な箇所に5つ番号を振ります。同時にもう片方が、それを見ずに1-5まで短い解釈をつけます。

<実践>

絵=Lushy
解釈=Takaさん

こんな絵を描いてみました。
l1

分かりづらいですが

①木 ②人物 ③砂場 ④干してある靴 ⑤人物の影

となってます。これに対しTakaさんの解釈はどうなっているのでしょうか。
答え合わせへ↓
【“絵画の新解釈(偽lugubrious game)”の続きを読む】

テーマ:作品 - ジャンル:学問・文化・芸術

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。