シュルレアリスム実践メモ

学問としてシュルレアリスムを学ぶ管理人が(体を張って)シュルレアリスト・アート、ゲームを実行するブログです。シュルレアリスム初心者から専門的に学ぶ人まで楽しめるようにしたいとおもいます。

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Assemblage 箱のオブジェ

Assemblage アサンブラージュ2 

前回に引き続きアサンブラージュです。

アサンブラージュって本当定義が曖昧で、ものによってはコラージュとかミックスド・スカルプチュア単にオブジェとか呼ばれたりするんですけど、ここは強引にgoing my wayです。

Lushy的定義
複数のオブジェ(物体)を寄せ集めてを作品化するのがアサンブラージュ。


この定義通りに行くと、複数のオブジェをまとめる要素が必要になってきます。土台というか背景というか。例えば紙にはりつける、板の上におく、石膏像にくっつける、などなど。色々ありますが私がひそかに心を奪われているのはジョゼフ・コーネルに代表される箱ものアート。
箱=収納する物ですから、オブジェをまとめるのにこれ以上適した土台はないじゃないか!とふんだわけです。

ってわけで今回の趣味丸出しのテーマは「箱詰めアートの魅力」

bebe marie


Untitled (Bebe Marie)/ Joseph Cornell 1940


箱詰めの他にも私が萌えるキーワードは
・ボトル、瓶
・キャビネット
・引き出し 
・フラスコ・シリンダー

など。

「オブジェを箱に入れる」というのは「絵を額にいれる」ということと似ているようですが、箱や瓶などは生活の上でより身近にあるものです。 おさらいですが、
身近にあるものが見慣れないものとして帰ってくる=アンカニーの法則
くわしくは、found object0のエントリで。

えーと、ここで箱詰めアートにおける箱(瓶でも引き出しでもいいんですが)の重要性をまとめてみます。

1)作品に注目を集める
 絵に対する額の役割と同じです。フレーミングすることによって、作品への注目性を高めます。平凡な物(banal objects)を箱に入れることによって宝物のように見せるのはコーネルの得意技ですね。また作品と閲覧者をへだてることで、作品を覗き見する(viewer as voyeur)という状況を作り出しています。バカみたいなことですが結構重要。


2)コンテンツの保護
別にリアルで作品の保護のためじゃなくていいんで
す。壊れやすいものだからケースに入れる、ってことの逆転の発想で、ケースに入れることで中のオブジェの儚さ、壊れやすさを強調できるというわけ。コーネルのアサンブラージュにノスタルジックな作品が多いのは納得。
butterfly

Untitled (Butterfly)/Joseph Cornell 1940

3)標本のように見せる
ことで科学的好奇心(scientific curiosity)を刺激するわけです。コーネルのPharmacia、1つ1つの瓶の中身は砂やビー玉などなんでもないもの何ですが、瓶につめたものを陳列することで研究室の標本棚、もしくは病院の薬品棚のような印象を受けます。この辺、擬似論文のエントリで書いた偽科学や、錬金術などとかぶってきますね。また瓶や、缶詰などは料理との関連性もあります。
pharmacia

Untitled (Pharmacy)/ Joseph Cornell 1943

この他にシュルレアリストのアサンブラージュの特徴として、閉所恐怖症的な印象を与える(上のBebe Marieなど)箱や、檻としてしての箱などが見られます。

                      
  参考文献:the Art of Assemblage by Willliam Seitz
Surrealist Art Lindy and Edwin Bergman Collectionn
at Institution of Chicago

次回のエントリにもう少し続きますよー
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テーマ:美術鑑賞日記 - ジャンル:学問・文化・芸術

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