シュルレアリスム実践メモ

学問としてシュルレアリスムを学ぶ管理人が(体を張って)シュルレアリスト・アート、ゲームを実行するブログです。シュルレアリスム初心者から専門的に学ぶ人まで楽しめるようにしたいとおもいます。

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Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ

Le Jeu de Marseilles シュルレアリスト・トランプ

1940年、ブルトン、エルンスト、ブラウナーら多くのシュルレアリストはアメリカ亡命のためにマルセイユ港に溜まっていました。何ヶ月にも及ぶヴィザ待ちの期間中、不安と退屈に襲われた彼らはトランプ遊びに興じるのではなく、オリジナルトランプを一揃い作ってしまったのでした。


原画がこちらで見られます。

Robert Delangladeによって書き直されたヴァージョンはこちら

基本的には私たちが知っているトランプと同じ作りですが、彼らは絵札とスートも作り変えてしまったんですねー。

King → Genius(天才)
Queen → Siren(サイレーン)
Jack → Magus(魔術師)

「王が一番偉いなんて決めたのは誰だ?」

スートはハート、ダイヤ、スペード、クラブの代わりに、
炎、(黒い)星、車輪(血つき)、そして鍵穴です。やっぱり黒と赤に分かれてます。特徴は、それぞれのスートに意味があることですね。

炎=愛
星=夢
車輪=革命
鍵穴=知識


と、こんな感じでタロットカードの流れも汲んでいます。
(「マルセイユ」っていうのはカードが作られた場所でもありますが、有名なタロットカードにマルセイユ・デッキ(セット)というものがあります。)

3ランク×4スート…つまり12枚の絵札にはシュルレアリストと関係の深い、もしくは影響を与えた人物達(実在・フィクション問わず)がそれぞれ描かれています。

夢診断のフロイトは星のスート、錬金術師のパラケルススは鍵穴のスート、という具合に人物はスートの象徴とあうように配置されています。

内訳はこんな感じ↓


天才

ボードレール(炎)
ロートレアモン(星)
マルキ・ド・サド(車輪)
ヘーゲル(鍵穴)


サイレーン

ポルトガル尼(炎)←恋人に送った手紙が有名
アリス(星)
ラミエル(車輪)←スタンダールの小説から
ヘレン・スミス(鍵穴)←霊媒師

魔術師

ノヴァーリス(炎)←ロマンは詩人
フロイト(星)
パンチョ・ヴィラ(車輪)←メキシコ革命の英雄
パラケルスス(鍵穴)


ちなみにジョーカーに相当するものはAlfred Jarryという脚本家(小説家でもある)の不条理劇のキャラクターです。道化みたいな感じなのかな?Ubu Roiといって、かなり話題だったみたいですね。
こちらで見れます。


いやー、暇って恐ろしいですね。
トランプを丸々一個、しかも世界観を変えて作り直してしまうんですから。
5ヶ月はかけられませんが、アイディアを出すだけなら数時間でできるので、皆様も是非自分だけのカードワールドを妄想してみてはどうでしょう。
友達と協力するもよし、アイディアがはっきりしたら書き出してみるもよし。
次のエントリでは、帰国時の飛行機の中で841さんと考えたカードをUPしてみます。
いやー、まじで絵札12枚+エース4枚+ジョーカー2枚作ってしまいましたよ。
夏休みなのにまったく暇だな、自分(泣)
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テーマ:作品 - ジャンル:学問・文化・芸術

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