シュルレアリスム実践メモ

学問としてシュルレアリスムを学ぶ管理人が(体を張って)シュルレアリスト・アート、ゲームを実行するブログです。シュルレアリスム初心者から専門的に学ぶ人まで楽しめるようにしたいとおもいます。

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Week1 イントロダクション

Week1 ダダ・イントロダクション

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今週から始まった、シュルレアリスム研究の女帝ドーン・アデス教授とチャールズ・ミラーによるダダ&シュルレアリスムの授業を週1のペースでお届けします。
つっても一回目なので今回はダダって何?みたいな紹介を簡単にしてみましょう。

ダダの誕生

国際的な運動として知られることになるダダですが、最初の活動はチューリッヒの
キャバレー・ヴォルテールで行われていました。
もちろんキャバレーっつってもお父さんが通うキャバレーではありません。
スイスのチューリッヒと言えば第一次世界大戦の中でも中立国だったんで、亡命してきた知識人や芸術家のたまり場みたいになってたんですねー。
なので、ダダの持つ国際性みたいなものは最初からあったわけです。
で、彼らは夜毎集まってパフォーマンスやイベントを行っていたんですが、それがダダと呼ばれる運動につながって行きます。

「ダダ」の由来については、トリスタン・ツァラが最初に言った、だのヒュルゼンベックが辞書で偶然見つけただの、フランス語で木馬の意味だの、聖なる牛の尻尾の意味だのありますが、ぶっちゃけ、語源はそれほど重要視はされてなかったようです。むしろ言葉の持つ意味の多重性、もしくは無意味性、国際性、楽観的な響きなどが受けたのかと。
それで、チューリッヒから連鎖的に、そしてほぼ同時多発的にベルリン、パリ、ニューヨーク、ケルン、ハノーヴァーなどの都市にダダは広がって行きます。

「言葉が生まれた。どのように生まれたかは誰も知らない」

Byトリスタン・ツァラ


ダダってどんな作品つくってんの?
ダダといえばコレ、みたいな作品を見てみましょうー。

無審査のアンデパンダン展で拒否られた!
fountain
マルセル・デュシャンの「泉」

モナ・リザに髭を書いた!
LHOOQ
「LHOOQ」フランシス・ピカビア(元ネタはデュシャン)

エリック・サティへの贈り物!?
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マンレイの「ギフト」

既製品を使ったニューヨークダダからの例ばかりで誤解を招きそうですが、これはほんの一例です。

ダダが他の「イズム」と違うということに「決まった形が無い」ってことがあげられます。印象派の作品はもやもやしてるし、キュビズムの作品はキュビキュビしているわけですが、ダダはスピリットの問題なので形式は何でもOK。「作品を作る」というより「実践こそが芸術」なわけです。だから、絵画や彫刻だけでなく音楽、衣装、物語を含んだ総合芸術や、行動や生き方さえもダダだとみなされることがありました。
なので、初期の頃は詩の朗読・ダンス・劇などのパフォーマンスが多く行われていました。これらのパフォーマンスは、その一瞬のためにやるもので、「一過性」「刹那性」といったダダの特徴を打ち出しているとも言えます。
ball
ダンボールの衣装で「音響詩」を読むフーゴ・バル氏↑ちょっと可愛い

こういったイベント(ダダの夕べ)はよくもわるくも話題性に事欠かず、そこそこ繁盛していたそうです。中にはふざけたパフォに怒る観客もいたそうですが、まぁ、怒りや野次も含めてこそダダのイベントってとこでしょうか。

とにかく、足跡として残るのは「作品」である絵画や写真やオブジェですが、パフォーマンスや雑誌などの活動も忘れちゃいけないってことです。

アンチ・アート?

反・愛国心、反・芸術、反・戦争、反・ブルジョワという、反抗期の中学生ですか、といいたいくらいのすべてに対するアンチぶりから、ダダは否定によって存在している、と言ってもいいのですが、もちっとポジティブに言うと、既成の概念を再検査し一回打ち壊すことで自由になろう、ということです。
そこが、いわば芸術に新しい言語を作り出した他の前衛芸術と、一線を画すところですね。
まぁ、何がダダで何がそうじゃないかっていうのは難しい問題ですし、ダダが発達した都市においてそれぞれ特徴がでてくるんですがそれはまたおいおいやっていくということで。

来週は、映画と音声のパフォーマンス(同時詩・音響詩)などをみていく予定です。
授業が変更にならなければ;
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