シュルレアリスム実践メモ

学問としてシュルレアリスムを学ぶ管理人が(体を張って)シュルレアリスト・アート、ゲームを実行するブログです。シュルレアリスム初心者から専門的に学ぶ人まで楽しめるようにしたいとおもいます。

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Week 10ぱーと2 デュシャンの大ガラス

Week 10 ぱーと 2 デュシャンの大ガラス


前回ちょこっと宗教的視点も交えて大ガラスを見てみましたが、今回はLushyの大好きな錬金術ネタ!!


 


    香ばしい錬金術


 科学と非科学、怪しげな装置、秘密めいた象徴…


大ガラスは錬金術臭いことこの上ない。


(参考:GoldingMarcel Duchamp: The bride Stripped bare by her bachelors, even


まず主題となる「裸にされる花嫁」ですが、これは賢者の石の精製を表しているのではないかという説です。


Solidonius / The Strippin of the Bridethe stripping of the bride


   


花嫁がドレスを脱ぐように余計なものを取り払い、原初の状態に戻ることで真の知識を得る、という事らしいです。面白いことに、大ガラスの花嫁の彩色は本彩色でなくベースカラー(下塗りの色)、つまりその上から(独身者たちによって)色を塗られるのを待っている状態なんです。


色といえば「賢者の石」を作る錬金術の進行段階(おそらく過熱とか蒸留とか)は3つの色で象徴大されるらしいのですが、それがだとか…。こじつけ臭くもあるのですが確かにガラスに使われている色です。しかも白で表される女王(水銀)と赤で表される王(硫黄)が結合してエリクシール(賢者の石)が出来るのだとか。


                                     さらに性的物質の液化・濾過・気体化する様子も錬金術の過程のよう。物質の融合に男女の性的シンボルを使うところも同じです。


更にデュシャンが好んで使う円形や螺旋は錬金術でも原初・永遠などを表すモチーフとして用いられています。




また花嫁の吊るされた状態(the Pendu Femelle)はタロットカードの「吊るされた男」の変化形とも。


                       極めつけはグリーンボックスノートに書き記された秘術的な数式たち…


とはいえ、デュシャンは錬金術との関わりを否定しているようなんですが。


しかし、大ガラスをはじめ彼の作品が錬金術めいた要素を持っていることは否定できません。無意識だとしてもそこからインスピレーションを取っていることは間違いないと思います。


彼の趣味のチェスもまた錬金術と同じく、世界の仕組みを箱庭化したもの。


この小宇宙ともいえるべき空間が彼を魅了したのでしょうか。


(だから箱の芸術家・コーネルとも気が合ったのかも)


大ガラスは相容れない2つの要素―機械とエロティシズム、科学と神秘、反網膜的芸術と視覚的トリック―を混ぜ込んで作られた現代のエリクサーなのかも知れません


おまけ                               各部の解説


diagram


錬金術のイメージサイトはココが最強。                                The Alchemy Web Site の Gallery of Embrems             

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