シュルレアリスム実践メモ

学問としてシュルレアリスムを学ぶ管理人が(体を張って)シュルレアリスト・アート、ゲームを実行するブログです。シュルレアリスム初心者から専門的に学ぶ人まで楽しめるようにしたいとおもいます。

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シュルレアリスムの幕開け2

シュルレアリスムの幕開け


その2 オートマティズムと夢のイメージ


mister sparkle※画像は今回のエントリの内容とは一切関係ありません


前回、ブルトンがツァラ&DADAを離れたところまでで終わってしまいました。


今回はシュルレアリスムの核となるオートマティズム


それと夢のイメージについて触れていきます。


その前にシュルレアリスムの定義をおさらい。





シュルレアリスム(男性名詞):心の純粋な自動現象であり、それに基づいて、口述、記述、その他あらゆる方法を用いつつ、思考の実際上の働きを表現しようとくわだてる。理性によって行使されるどんな統制もなく、美学上ないし道徳上のどんな気遣いからもはなれた思考の書取り






[オートマティズム]


自動作用=オートマティズムがいつからシュルレアリスムに深くかかわるようになったのか?



ダダが終わりシュルレアリスム宣言が出される以前、ブルトンが雑誌「文学」に書いたエッセイ、Entrée des mediums” (1922) の中に、オートマティズムについての記述があります。


 


1919年、私の神経は、完璧に隔離された状態の中、眠りに落ちる過程で、はっきりと心に浮かぶさまざまな長さの文章に向けられていた。前もってそれらを決定付ける要素も見当たらない状態で。


 


中でも有名なのが「窓によって半分に切断された男がいる」というフレーズ。


眠りに入る直前に浮かんだこのフレーズは彼に付き纏いながらも、圧倒的な存在感を持ちます。実際は窓から上半身を出した男のイメージの焼き直しだったとしても、このフレーズは


視覚的に富み、第一級の詩的要素として衝撃を与えた」のです。もちろんa very special picturesque qualityだけでなく、時にはa strong comical effectを持ち合わせたものができるのもオートマティズムの特徴。





 


んで最初はただメモを取るだけだった実験も1919年には「磁場」(ブルトン/スーポー共著)として発表してます。


ただ「シュルレアリスム宣言」の中でブルトンは作った文章を若干「修正」しようとしてスーポーに止められた、と告白もしています。


 「その点では彼のいうことはもっともだった」(ブルトン反省気味)


 んー、気持ちは分かるけどね。


スーポー君とブルトン君


 


合理性や判断力などを排した状態で、「無意識」に耳を傾ける実験は友人を巻き込んで幾度となく行われました。こちらは、トランス状態に入った人に、そうでない人がインタビューをするという形式です。


 


Q (バンジャマン)ペレについて何を知っている?



A 混雑した電車の中で死ぬだろう


Q 殺されるのか?


A そうだ


Q 誰に?


A (電車の扉から落ちる男を描く)動物に。


Q 何の動物?


A 青いリボン、私の可愛い流浪人。


          ―――Entrée des mediumsより




このように、オートマティズムは筆記・口頭・ドローイング、様々な形を通して1924年に「シュルレアリスム宣言」が出る頃には運動の核になっていったわけです。


眠りの小五郎、じゃなかった、眠りの詩人ロベール・デスノスは中でもピカイチのオートマティスト。



          ・   ※ただ、入り込みすぎてキッチンナイフ持ってエリュアールを追っかけまわしたこともあったそうなので実験の際は注意が必要です。



 ←無事でよかったね!


 


もちろんこの実験は霊媒師やシャーマニズムなどとは関係なく、かといってフロイトの催眠療法とも違います。


彼らは別に病気の治療法だとは考えてませんから。


ただ単におもしろいイメージが浮かぶからやってるだけです(爆


 「宣言」の中でブルトンは幾度となくフロイトに言及してますが、医学としての精神分析と、シュルレアリスムの精神分析には温度差があったと言わざるを得ません。


フロイトにとって不条理の固まりみたいなmadmanは治療の対象ですが、シュルレアリストにとって精神障害者や理性に束縛されていない子どもは尊敬を向ける相手だったからです。


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精神障害者の絵 Russian Gothic Page



子どもの絵・深読み先生お絵かき教室日記


管理人Lushyの自動筆記 


 


[夢のイメージ]


オートマティズムと同様に「」も大事なシュルレアリストの核です。


説明のつかない不思議なイメージ(Marvel)が外からではなく自分の中で生まれる、という所に彼らは魅力を感じていました。


また夢に出てくる物は大抵現実世界でも馴染みのある物です。


現実の材料が再構築されてできる夢は、「もう一つの現実」とも言えます。馴染みのあるものだからこそ、オーダー(秩序)を失った環境では一層詩的に、痙攣(Convulsive)的に見えるのでしょう。


 


 夢のモチーフといえばダリ&ブニュエルの


 


 アンダルシアの犬1929が有名ですが、ブルトンが1924年に開設したシュルレアリスム研究所( Le Bureau de Recherches surréalistes )」ではその辺の人を捕まえてきて夢の話をさせるなど、一般人を巻き込んだ運動もしていたみたいで興味深いです。


 


あー、あと最近ぜんぜん更新してないのですが、


暇があれば夢日記もごらんください。(宣伝)



シュルレアリストライフのためにも詩人サン・ポル・ルーにならい今から"Poet At Work"(詩作中)します。



ZZZ  


↑ってまだ10時だって! 


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コメント

優美なる死体やりたいですね~
去年やっとこさ「アンダルシアの犬」見ました!
どこがダリでどこかブニュエルっぽいか考えて一人盛り上がりました笑

  • 2007/01/25(木) 14:54:12 |
  • URL |
  • 531 #-
  • [ 編集 ]

>531さん
「アンダルシアの犬」見ましたか!ダリとブニュエル分け、実は自分も同じことしてました。
完全な自己満足なんですが自分だけじゃなくて安心しました笑。いやーアレは盛り上がりますよ。

  • 2007/01/25(木) 21:34:43 |
  • URL |
  • Lushy #-
  • [ 編集 ]

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